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高値継続中
1月もあと10日ほど。
相変わらず、野菜も高値が続いていて、生産者にとっては今が稼ぎ時です。
とはいっても、この時期は生育がゆっくりなので、収穫したくてもできないのが実情です。
今日の情報番組でも、相変わらず高値報道。
キャベツは400円台になったので、ネタになならず、代わりに白菜が700円と・・・
まあ、視聴者(消費者)がどこに注目するか、ってところでの焦点の当て方なのでしょうか。
その中で、東京都内の直売所も出てきて、更に、全国のJA系ファーマーズマーケットの情報も出てきました。
スーパーよりも新鮮で安いってのが宣伝文句ですが、実は、手数料が15~20%と、結構高額です。
お店によって、表示も異なりますが、税別で100円だと、85円が手取り(手数料15%)です。
直売所は、おそらく多くは小規模(家庭菜園、高齢農家さん)だと考えられます。
平時から、比較的低価格で売られていて、野菜が高騰してもあまり反映されません。
なので、中規模以上の農家が直売所に出す場合は、結構気を使います。
理由は、直売所の方が、手取りが少なくなる、、からです。
市場出荷の場合は、ほぼ間違いなく「相場」で価格が決まります。
現時点で、たとえば、小松菜は150円が付いています。
これを、直売に出した場合、手数料が15%として、市場出荷と同等の収入にするなら172円(税込み186円)にしなくてはなりません。
この金額で売れるかといえば微妙ですし、数が売れません。
したがって、市場に出荷した方が手取りがよいのです。
青果物の流通は複雑ですが、スリム化したからといって価格が抑えられるのでしょうか?
これまで物価の優等生という変な位置づけだったのですが、これからはそう言われないようになってほしいものです。
農業は、生きていく上で不可欠な産業です。
農業の維持は、生活の維持ってことだと思っていますが、これからは難しくなってくるかもしれません。
気が付いてからでは遅い事が、多いですね。
何を食べていくんでしょう・・・